九品山 唯在念佛院 浄真寺(淨眞寺)

九品の阿弥陀如来

九品の阿弥陀如来

阿弥陀如来は、西方極楽浄土におられる仏(如来)で、無量寿如来・無量光如来とも呼ばれております。
教説では、法蔵菩薩が四十八の大願を成就してなった仏とされており、特に第十八願は念仏者を必ず極楽浄土へ往生させるという誓いで、「弥陀の本願」と呼ばれております。

平安時代後期、末法思想の浸透にともない、俗世をさけて極楽浄土に往生したいと願う阿弥陀信仰が隆盛を極め、阿弥陀佛像の造立が盛んに行われました。更に往生者の機根の高低、信仰の深浅によって往生の仕方に九種(上品に上生・中生・下生の三種、中品、下品にもそれぞれ三種)の等級があるとされることから、九躰(九品)の阿弥陀佛像の造立もあわせて行われました。

淨眞寺の九躰の阿弥陀佛像は、開山珂碩上人によって江戸時代初期の寛文七年(1667)に造立された佛像ですが、いずれも像高2メートル80センチ前後の丈六像であり、その形成は平安時代や鎌倉時代の伝統を受け継ぎ、いわば復古的な彫像といえます。
また特徴としては、九躰の佛像が全て印相を違え、上品佛は「弥陀定印」、中品佛は「説法印」、下品佛は「来迎印」と分けられて、更に上生・中生・下生で指の印相を違えております。これは仏教史学上貴重な作例といえます。
なお、江戸時代の作とはいえ、九躰の丈六佛像が完備することは他に例がなく、九躰ともに東京都の文化財に指定されております。

現在は平成大修繕事業(大勧進)として九躰の阿弥陀佛像と釈迦牟尼佛像の計十躰の佛像を、平成26年(2014)より約20年間かけて、一躰ずつ京都「美術院」国宝修理所にて修復を行っており、全ての佛像修繕が完了した後には、更なる文化財指定をうけることと存じます。

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